全然身体が温まらないw
見た目アレな猫越岳の水たまりを見たあと、「後藤山」という地味な名前の山頂に差し掛かるころ、視界が開けるっ!
海だっ!
これこれ、こういう景色の中を歩いてみたかったのだ!
寒風を遮るものがないので、寒い。レインウェアのフードまで被りました。
仁科峠展望台からの景色。
そういえば前の週には伊豆トレイルジャーニーというトレランレースが開催されたらしい。
西伊豆スカイラインと並行しながら、トレイルは続いている。
ディモールト、ディモールト、良いぞ。海を見ながらのトレイル。こんな景色のトレイル、なかなかないぜ。
仁科峠で舗装路を渡り、先に進む。
午前中は曇天だったけれど、今はすっかり青空だ。
僕らの進むべき道が、ずっと先まで続いているのが見える。
こういうの、大好き。
峠と小さいピークを、幾つも越えてゆく。
「魂の山(こんのやま)」。
由来は知らないが、気になるネーミングだ。
来て良かったな~。
トラ山さんも、来れれば良かったんだけど・・。
海に陽が沈む~。
当初の予定のバス16:10は無理だけど、17:10には余裕で間に合いそうだ。一安心。
船原峠に無事到着。
Mさんは以前、修善寺からここまで歩いているので、これで伊豆山稜線歩道完歩だ。
ここからバス停までは、舗装路を歩いて30分ほどらしい。
だが、ここで恐ろしいことが起きたっ!
Mさん、「この景色を見た覚えがない。」というではないか!
そんなバカな!
でも天城峠も新旧二つあったし、ここ船原峠は旧土肥峠で、新しい土肥峠は別に存在する。
ルートを間違えてしまったのかもしれない・・。
峠から舗装路に降りて周囲を歩いてみるが、Mさんは記憶にないらしい・・。
狐につままれたようだ・・
だが地図とGPSで確認しても、ココであっている。
Mさんに、ここに来たのはどれくらい昔か、と聞いてみると・・。
「一か月前。」と言うではないか・・。
僕は、怖くなった・・。
つい先月歩いた場所を、覚えていないこの人のことが怖くなった・・。
僕のように5年前の天城山に登った記憶が、あやふやなのはまだ分かる・・。
駐車場にサンダルを忘れて気が付かない、あの男に抱いたのと同じ恐怖を、感じた・・。
Mさんは、「人と一緒に歩いていたから、あまり覚えていない」、という言い訳だったw
バス到着の10分前に、無事にバス停に到着した・・。これを逃すと、バスを1時間待たねばならないところだった。
ヘッデンを使うことなく下山できた。最近はヘッデン山行ばかりだったもんなw
道の駅へバスで戻り、僕らの山行は終わった。3~4組しかすれ違わない、静かな山行だった。
約33キロ、累積標高は1900mくらい。海の見える絶景の旅。
帰りの車中で、健啖家で健忘症のMさんに、
「歩いたの先月でしょ~?しっかりしてくださいよ~。」などと責める僕が、家とは逆方向に車を走らせていることに気が付くのは、それから十数分経ってからのことだった・・。
~完~
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